Stichting 'de Hofreis' Zeist – Yamada

山田町について

山田町は、岩手県陸中海岸沿岸のほぼ中心に位置している。山田町の北側には宮古市があり、西側に川合村、同じく西および南側に大槌町、そして東側に太平洋がある。山田町の面積は263,43km²、いつくかの地区からなっている。2009年には人口19,000人であった。

町の半分以上は山と(人口・自然)森である。東部および東南部は典型的なリアス式海岸となっており、波の穏やかな山田湾、船越湾がある。そこには親潮と黒潮が交差し、世界でも屈指の良好な漁場となっている(世界順位第3位)。山田町の第一の産業は漁業である。特に、養殖サケ、カキ、ムール貝の養殖、また、船越湾の海草は重要項目となっている。ヤリイカやアワビ、その他豊富な海産物のおかげで、季節それぞれに地域独自の味わいがある。

砂利浜、山、アカスギに彩られた船越半島は、比類ないほどの夢のような美観を呈しており、また、学術的にも大きな価値のある場所となっている。本州最後の自然が残っていると言われるこの地域は、1955年国立公園に指定されている。

息をのむような景観の三陸は100年ほど前に大きな津波に見舞われ、著しい被害を被ったが、山田町の住民たちは深刻な打撃を受けつつも町を再建した。

山田町と盛岡(岩手の県庁所在地)を結ぶおよそ130kmの道中は息をのむほどの美しさである。所要時間は自動車で2時間半である。

山田町には、すばらしい鯨の博物館、現代的な休暇村、温泉、鉱泉がある。

1643年、オランダの東インド会社VOCの船「ブレスケン号」が山田湾に停泊した。山田の住民は乗組員に水や食料その他必要な物資を提供した。この「ブレスケン号」が350年前に山田湾内に到来したという史実を記念し、1993年、山田湾にある島々のうち大島を「オランダ島」と名づけこれを祝った。

 

山田町のロゴ(1970年11月2日より)

このロゴは、平和、協力、発展を意匠したものである。左下の部分は湾、右は波そして上部は船をそれぞれ表している。

 山田町の花(1975年10月1日より)

ハマナス。海岸の砂地に生育するこの低木は6,7月に開花する。香しい花である。

 

山田町の木(1975年10月1日より

スギ。このスギは日本にしか生育しない。スギという言葉は「すくすく伸びる」を意味する。この木は大切な建材であり、山田町のいたるところで見られる。

山田町の鳥(1975年10月1日より)

カモメ(ウミネコとも呼ばれる)。鳴き声が猫のようである。このカモメ(ウミネコ)のいない山田町は到底考えられない。雪のような白い羽根は、海沿いに生息する鳥に見られる典型的な特徴だが、このカモメ(ウミネコ)には、尾の先に5cmの黒い長い線がはっきり見られる。鳥たちは人の手から餌を食べる。